見つけたのは『無意識な常識のズレ』。音楽プロデューサーからの「即レス」でわかったこと

ソニアカサロンでは現在4名のメンバーから成る『J☆Dee'Z楽曲制作分科会』が活動を行っている。今回、メンバーたちによりコライトで制作した楽曲をソニー・ミュージックのJ☆Dee'Z 担当プロデューサーに提出した。
評価を受ければ、SonyMusicからアーティスト楽曲として正式に採用される可能性も充分あり得る。この分科会の活動と、挑戦の結果をレポートする。


分科会発足への "想い" とは

Co-Write(コライト)による楽曲制作を目的とした分科会を発足したのは、1人のサロンメンバーの呼びかけに集まった有志たち4名。
彼らは静岡・埼玉・福島・北海道とそれぞれバラバラに在住するサロンメンバーだが、 音楽業界の盛り上がりのために何かできることはないだろうか、そして郊外に住み、または家庭や仕事があるといった環境にいながらも「人間関係を深め、互いに成長しあえる何か面白いこと」を求め、同じくサロンオフ会で知り合った現役プロデューサーに直接楽曲を応募するために、曲作りを始めたのだった。



今回提出した曲。

・バラード曲
「もう一度頑張る」「あきらめない」という少女たちの気持ちをピュアに表現したバラード曲。
メロディラインはソニアカサロンでの講義内容を活かすなど、メンバー間でブラッシュアップをおこない一度は提出したものの、プロデューサーから「頭サビとサビ1の既聴感の払拭」という課題を突き付けられ、再度メンバー全員で知恵を絞り制作。その結果、クオリティの高さに評価を受けるに至った。


・アップテンポダンス曲
キャッチーなサビ頭を意識した、元気をもらえる応援ソング。
アーティストの声やダンスが最大限映えるよう試行錯誤を繰り返し、軽快な旋律が完成した。応援してくれる人がいるから頑張れるというメッセージは、作曲をする分科会メンバー本人たち自身へのエール曲となったであろう。




気になるその結果は…

アーティストを担当するソニー・ミュージック プロデューサーからの楽曲への回答は以下の通り。

曲としての完成度は高い。
アーティストのコンセプトからして、もう少し希望感がある明るい響きのセクションが欲しい。
イントロサビ形式なので、1サビで既聴感が出ない工夫が必要。


一般的なコンペでは、結果まで約3ヶ月、そして楽曲についてのフィードバックはおろか、アドバイスなど貰えないことが殆どであるなか、分科会での楽曲提出はプロデューサーからのアドバイス付きの「即レス」であった。

この格別の対応とスピード感に、分科会のモチベーションはさらにヒートアップし、課題への次なる取組みに次々とアイデアが飛び交い、「嬉しい必死」にもがいている最中である。




 実際に提出したデモ曲 


楽曲提出してみた結果は…大成功だった。

一回で採用とまではならなかったが、分科会活動で得たものはどれも貴重なものばかりだった。
今後もまだまだ挑戦を続けるにあたり、行動を起こし学べたことは大きい。

業界最先端で活躍されている方々は「聴き方が違う」。
自分たちの「無意識な常識」と「最先端で活躍する人の感覚や常識」がズレていたことに気づき、凄く勉強になった。

共同制作、Co-Writeに必要なもの
ずばり『レスポンスとスピード感』。数人での共同制作においては、モチベーションの維持や、ケミストリー創出のために必要不可欠であると感じた。

盛り上がりすぎた時の軌道修正が大事。
メンバーの「やる気」がすごいので、アイデアやリファレンスが次々と出てくるのは良いところであったが、一方で「盛り上がりすぎ」にも注意したいと感じた。作品に対して冷静な目線を持つよう心掛け、また曲に「雛形」を設け、脱線しそうなときは雛形に回帰するような意識が必須である。




やりたいだけ、チャレンジする。

今後の活動ビジョンの中から、いくつかを記してみる。

・楽曲の「採用」を目指し、より良い楽曲を作成する
・女性ボーカル募集中
・地方在住でも家庭や仕事があっても、新しい才能の開花に障壁はないということを自分たちの活動を通じて証明していく


本分科会は引き続き楽曲の正式採用を目指して活動を続けていく。また、自分たちの自発的行動が、おなじように音楽の道を目指す人々の活躍の場を広げ、これからの日本の音楽業界の活性化と繁栄に繋がるよう、自分たち自身に挑む道のりを、仲間と一緒に歩んでいく。
活動の様子は今後もレポートしていくつもりだ。




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この記事を書いたのは

ソニックアカデミーサロン
編集部