【イベントレポート】 多角度的ボーカルディレクション講座

ボーカルディレクションに一つの正解はない!ということで、今回はさまざまなアーティストのボーカルディレクションを行う、パパエックス主宰の北村氏にお越しいただき、色んな角度から、シンガーにアプローチするという、具体的な内容の講座になりました。



◎一番大切なのは、シンガーを“ハマらせない”こと

 

シンガーの潜在能力を最大限に引きだすために、ある意味“アスリート”であるシンガーの表現を、いかに豊かにするのかが大切だと前置きをしながら、話は具体例に入っていきます。

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まず、シンガーの特性を見極めます。

声色はもちろん、性格、どんな雰囲気を好むか、などしっかり観察します。


また、ボーカルを“楽器”ととらえ、ボイトレの要素も入れたアプローチもします。楽器として”いい音がでるように”です。

具体的には、鼻空共鳴の仕方、など。例えば“ハミング”をしてもらって、高音ののびやかさを追及したりします。



◎心理的アプローチ


とにかく、不安にさせない、ハマらせない、という観点から、自信がありそうな、上手く歌えているところから始めたりします。

また、歌ったあとにすぐに感想を言うのも大切です。

ブースは孤独です。つねにこちらの状況が分かるようにしてあげるのも一つの方法です。

 

たとえ、出来ない個所があっても、そこだけ責めずに、あえて別の個所を歌ってみると、意外に歌えたりするものです。



◎録音技術的アプローチ


・声のモニターを上げる⇄下げる

・マイクとの距離→発声の大きさに関与

・クリックの大きさ

・聞かせる楽器の大きさ

・正解を編集で作成して聞かせてから歌う

 など、やれることはいくつも挑戦します。



◎音楽的アプローチ


・アクセント

・スタッカート⇄レガート → ハキハキと⇄一本の線のように、明るく⇄暗く 

歌詞をハッキリ、などにも気をつけます。

音楽用語を使うと堅くなる人も多いので、気をつけましょう。

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他にも歌詞を読み解く方法や、雰囲気の作り方など、参考にしたい例が次々に挙げられました。

 

そして、最後は客観的に聴くこと。

※客観的に聞いて「面白い」「心動かされる」かどうか

※作品と歌の最大値が出せているか


常に“歌”に対して真摯に向き合うこと。「決して妥協はしない」という強い信念が伺われる、ステキな講座となりました。




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この記事を書いたのは

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